やぶれかぶれの諦めの果て何を見る?


物作りの終点を決めることは難しいなぁ、と改めて感じた。
数学のような答えはなく、自分が納得いくまで作り、描き、完成したものを、本当に作った本人は満足しているのか気になる。
「こうしたらもっといいんじゃないか。」「ここはズレているんじゃないか。」そういう思いが常に繰り返されたりしないのか。


「とりあえず完成」と「本当に完成」の二種類があって、「本当の完成」はデザインの世界に存在しないんじゃないかとふと思った。
マニュアル通りに行った作業には本当の完成はあるかもしれませんが、一から自分で決め、終わりも自分自身が決める作業には決断のような大きいものが必要だと感じる。
「完成=自信を持って人に見せられるもの」だと思っているので、そんな大きな完成を自分自身が決めるのはとても重い。
かといって、他人に「もうそれでいいじゃない。」と言われても納得できないのはよくわかっている。


難しい反面、こんなに楽しいことってないなぁ、とも思う。終わりのない遊びのよう。
自分で終了と決めるまでは、ずっとその楽しい時間が続くんです。だから、物作りは止められないのだと思う。
続ければ続けるほど、新しいものが見えてくる。そんな魅力に満ち溢れています。


「何かに新しく気付かなくなったら新鮮じゃなくなっていく。気付く為にはある程度冒険しないと、新しくは気付かない。」