すれ違ったあの日から誰とも会っていないの


恋人がほしいから、という理由で出会いを求める人は不純だと思っている。
それなら、友達がほしいから、という理由で出会いを探す私も不純なのかな、と思った。


今の時代、インターネットで誰かと出会うことは普通だと思っているけど、それを気持ち悪いと思っている自分もいる。
それは多分「出会い厨」と言われるのが怖かったり、出会った経由を聞かれたときに「インターネットで」と答えることに抵抗があるから。


でも、私は現実での人との出会い方がわからない。学校やサークルやバイトや友達の紹介や、そういうものがない。知り合いと友達は違う。
きっと今までそういうチャンスを与えられたこともあったかもしれない。自分で思っているより、人が私を見る目は違うかもしれない。
それでも私はそれを信じることができなかったし(今も信じていない)、怖くてすぐに逃げ出してしまっていた。


そんなときにインターネットというものを知って人と出会い、現にネット上の人に支えられたときもあった。
インターネットで出会うことの一番のメリットは、内面から入ることだと思う。(自分の顔写真を晒している人は別として。)
だから必然的に外面が後付けと言うことになる。それがインターネットでのデメリット。
内面を気に入られても、外面を気に入られなかったらどうしよう。今まで散々言われてきた外面を良く思われるはずがない。


だから、それ以上のことが怖くて出来なかった(実際に遊んだりオフ会をすること)。
ネット上はネット上と割り切っていたし、その為に嘘もたくさん吐いていた。というより、皆そういうものだと思っていた。


いつからかそれに虚しくなってぱったりと辞めたけれど、当時の依存から抜け切れていない気がする。


仲良くなりたい人がいるのに、怖くて後一歩が踏み出せない。
それが良いことなのか悪いことなのかはわからないけど、今は進んでみたい。


なんてことを思った日曜日の昼下がり。きっと実行することはない。外では発情した猫が何匹も鳴いている。