ゆっくり行けば行くほど景色が見えてくる


誰かに見られないと意味の成さないことばかり。見てもらえてはじめて出来上がっていくものなのに。
それでも自分が納得出来ないのなら必要がないのかな、とも思う。妥協したつもりでいたことだって、実は消化し切れていない。


相手の為の選択なのか、自分の為の選択なのか。考えれば考えるほど本当のことから遠ざかっていく気がする。
「本当のことは、うそよりも、うそくさい」 リリー・フランキーがコラムに書いていた言葉。


綺麗なものは当たり前に綺麗に写る。いつまでもそればかりじゃいけない気がする、漠然と。

きっとそれでもあの人は変わらず過ごしているだろう


雪で街が霞んでいた。空に溶け込む遠くの建物は、冬の陽炎のようだった。
手に入らないからほしいと思っているなら無様だな。



昨晩、金縛りに遭った。全身が火照ると同時に痺れて動けなくなり、頭の中でパニックになっているうちに血の気と共に痺れが引いていった。
目も開けられなかったから怖いものを見なくて済んだのが唯一の救い。


体を疲れさせないと寝つきが悪くなるから嫌だ。外に出よう。明日は、外に出よう。

これは戸惑う僕のダイアリー


進級製作のプレゼンが終わった。あまりにも人数が少ないので、2時間もしないうちに終了。


私が指摘されたことは「頑固だね。」ということ。自分の考えを曲げないんだよね。
「真面目・優等生すぎて遊びが足りない。」これは全員に言われた。仰るとおりです。


今年のグラフィック一年生は出来る子達ばかりだと言われて一年間やってきたけれど、
やっぱりアイデアの面ではそれが少し裏目に出た部分もあるのかなぁ、と思う。


でも、基礎的なことはしっかりと身に付けられたと思う(そう思いたい)。


明日から春休み、色んなギャラリーを回ろう。出来るだけ、外に出るように。

どこか遠くへ捨ててしまうんだきっと


なくしたものがあっても、終わったことがあっても、何も変わらない。
思い悩むことがあっても、落ち込むことがあっても、生活に影響はない。


それが悲しいな。こうやって、忘れていくんだろうか。私も忘れ去られていくんだろうか。

半透明の袋で燃やせないゴミ


小学生の頃、担任をして頂いた先生からの手紙を開けた。
国語の先生らしい、相変わらず達筆な字。


それと一緒に、12才のときにタイムカプセルに入れた二十歳の自分への手紙が同封されていた。


最初に書いてあったこと「今の私の夢は海外に住んでデザイナーの仕事をすることです。」
こっぱずかしいけど、今も同じ夢を持てていて嬉しい(今はもう海外に住みたいとは思っていないけど)。


それと、中学校に進んでからいじめにあわないか不安なことや、死んでいないかを心配していた。
いじめにはあったけど、ちゃんと生きているし勉強も楽しいよ。


最後に書いてあったこと「いじめごときに負けちゃダメだよ!」
過去の自分に励まされるようじゃダメだよなぁ。

宇宙規模での勘違いだけどね


やくしまるえつこの声が頭の中でぐるぐると旋回している。
可愛らしい声だね。角のない角砂糖みたい。丸砂糖なるものがあるなら、それ。


もう、一月も終わりか。そして、もう、夕方か。
昼過ぎに起きると一日が早い。夜は一日のうちに入らない。


新しい鞄を買った。ワインレッド色のしっかりとしたスクールバッグ。
今まで黒色の鞄しか使ったことがなかったから新鮮。


何事もしてみなければわからないことだらけだなぁ。
手を伸ばせば届くのに、今のままでいるのはどうして?


私は彼が幸せになったとき、素直に喜ぶことができるんだろうか。

ちょっとくらい不安定な方が高く飛べるぜ


成人式を欠席したせいか、小学生の頃の担任から手紙がきた。怖くて開けられない。


そういえば、その担任に借りた(クラス文庫)モモという本を今も持っている。
ハードカバーでかなりずっしりとした分厚い本。返すべきだろうか。


小学生の頃、私は洋物のファンタジーにすごくハマっていて、図書館の本を貪り読んでいた。
そのモモの作者のミヒャエル・エンデが書く本は今も好きだ。
モモは児童書にしては難しいけど、はてしない物語はすんなりと引き込まれる。


本の中で主人公も本を読んでいて、その主人公が読む本の中で起こる話がメイン。
途中からはその主人公も本の中に入って冒険してしまうの。ややこしい。


この本は「はてしない物語」。主人公が読む本も「はてしない物語」。自分自身が主人公になれる本ということ。